ドバイの対外債務

今日のNIKKEI NETに載った記事。

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国は24日、ドバイ政府や政府系企業が抱える債務が800億ドル(約7兆6000億円)であることを初めて公表し、借り入れをてこに進めてきた大規模開発を見直す方針を示した。UAE連邦政府は資金繰りが悪化しているドバイの不動産金融大手2社の救済を決定。

金融危機対応委員会のアルアッバール委員長によると、政府債務は100億ドル、政府系企業が700億ドルで、合計ではドバイの国内総生産(GDP)の1.7倍に相当する。

これを受けてドバイの株式市場は5%下落し、過去4年の最低水準を記録したとのことたとのこと。
ドバイの800億ドルの多くはアブダビから借り入れたものだと思うので、UAE自体が大きな問題を抱えることにならないとは思うが、それでもドバイの開発にブレーキがかかってくるんだろう。この前書いたように、次々に新しいものを打ち出せないと、テーマパーク都市は厳しそうに思う。

(追記)
800億ドルがGDPの1.7倍ということは、ドバイのGDPは470億ドル(4兆5000億円)ほど。UAE全体のGDPは2007年で1900億ドルほどなので、UAEに占めるドバイのシェアは25%くらい。一方、アブダビGDPのシェアは59%とのこと。やはりアブダビがあってこそのドバイということか。