クルマは家電量販店で買え!

前著の「スタバではグランデを買え!」に引き続き、ミクロ経済学と現実の世界をつなげる本。経済学の考え方でものごとを見るのはとても大事なことなんだが、現実の世界に当てはめるにはちょっと超えなければいけない壁がある。その壁を越えさせてくれる本。
この本で扱っているのは、価格差別(車の価格と家電の価格)、高級レストランの格安ランチ(平均費用と限界費用)、イタリアで中国人が作るブランド品(裁定)、ライバル企業の競争・大学の授業料(埋没費用とゲーム理論)、排出権取引(市場制度の設計)など。前著から著者の肩書きから大学教授が抜けているのはなぜかと思ったのだが、著作活動のために辞めていることを知った。「おわりに」にある、この本に加えるつもりで加えなかった金融の部分、ぜひ読んでみたい。

クルマは家電量販店で買え!―価格と生活の経済学

クルマは家電量販店で買え!―価格と生活の経済学