デフレ宣言

今日発表された月例経済報告で政府は、デフレ宣言をしたとのこと。2006年6月以来のデフレ宣言の復活。

物価の動向を総合してみると、緩やかなデフレ状況にある。

という表現が入っている。
このニュース、日銀の反応を伝えるマスコミの伝えかたもいろいろあるみたいで*1、デフレ宣言をしてその次にどういう対応をとって行くのかがよく見えないけれど、

日銀の白川方明総裁は20日午後、金融政策決定会合後の記者会見で、政府が「デフレ宣言」をしたことについて、「持続的な物価下落を指しているのであれば、日銀の展望リポート(経済・物価情勢の展望)と認識は異なっていない」との見解を示した。

これはちょっと違うんじゃないのと思う。月例経済レポートは現在がデフレにあるという認識(だから政策を採らなければと続くはず)、日銀は今後3年間はデフレが続く(という得意のフォワードルッキングで、政策を採るのかどうか、よく分からない)という宣言。

政府は20日発表した11月の月例経済報告で、日本経済は物価が持続的に下落する「緩やかなデフレ状況にある」と正式に表明した。月例報告で「デフレ」と認定するのは2006年6月以来、3年5カ月ぶり。国内経済は持ち直しに転じているものの、物価下落で企業収益の悪化や失業増大につながるリスクがあり、政府は雇用対策などに重点を置いた第2次補正予算案の策定を急ぐ。菅直人副総理は記者会見で「デフレ脱却には日銀にも協力してほしい」と注文をつけた。

*1:日経は政府が日銀に金融政策の発動を迫っているように見え、ロイターの記事はそうでないように見える。