日本経済2009-2010

内閣府から「日本経済2009-2010」が発表されている。
日本経済 2009-2010 の概要
日本経済2009-2010
概要を見ると、

  • 実質GDPは2009年4-6月期から前期比で増加に転じたが、名目GDPでは減少が継続している。
  • 新興国・途上国向け輸出割合が高い国ほど、輸出は急速に持ち直している。
  • 生産活動水準が低い中で、設備・雇用の調整圧力が残存している。
  • 製造業を中心に外需による設備投資誘発が次第に高まる傾向にある。
  • 2009年4-6月期以降、持続的な物価下落という意味での緩やかなデフレ状況にある。
  • 大幅な需給ギャップは、今後の継続的な物価下落圧力になる可能性がある。
  • インフレ予想は低下基調だが、前回のデフレ期よりもやや高めである。

このあたりの現状認識は、そうなんだろうと思う。しかし、

  • 日本では特に、景気の持ち直しによる受動的な財政改善には限界があり、 意識的な財政再建努力が必要(構造的赤字の部分が多い)。

ー財政状況の悪化が長期金利を押し上げるリスクに留意する必要がある。
この辺は、「十分な財政政策をする余地はありません」というexecuseをしているようにしか見えないな。