定額給付金の効果

こちらのブログで知ったが、内閣府定額給付金の効果に関する調査の結果が公開されているとのこと。これらしい。
「定額給付金に関連した消費等に関する調査」の結果について
「定額給付金に関連した消費等に関する調査」の結果について 平成 22 年1月
主な調査結果の中で興味深いのは、

  • 定額給付金による消費支出の内容:定額給付金がどのような商品・サービスを購入するために支出されたのかをみると、「教養娯楽」が37.6%、「食料」が11.7%、「家具・家事用品」が10.0%、「被服及び履物」が8.6%、「交通・通信」が8.3%などとなった。
  • 定額給付金による消費増加効果:定額給付金がなかった場合と比較して消費が増加した金額は、定額給付金受取総額に対する割合で、「定額給付金がなければ購入しなかったとするもの」が29.0%、「定額給付金がなくても購入したとするもの」のうち「定額給付金によって増加した支出額」が3.8%となり、合わせて32.8%となった。
  • 世帯構成別にみた定額給付金による消費増加効果:定額給付金による消費増加効果を世帯構成別にみると、「子がいない世帯」では27.3%となっているのに対し、「子(18歳以下に限る)がいる世帯」では33.8%となり、子がいる世帯の方が高くなっている。

定額給付金GDPへの貢献については書かれていないが、上記ブログでは約6400億円の消費増*1、0.13%のGDPの押し上げと計算している。Wikioediaの定額給付金を見ると、事前に言われていた給付金のうち消費に回る部分は全体の2割、各シンクタンク・金融機関のGDPへの貢献の予測は0.1から0.2%だった。消費は事前の予測よりは多かったけれど、GDPへの貢献は事前の想定の範囲内ということか。

*1:定額給付金の支給総額が1兆9570億円