World Economic Outlook Update

IMFからアップデートされた世界経済見通しが発表されている。
IMF World Economic Outlook (WEO) Update -- A Policy-Driven, Multispeed Recovery, January 2010
日本語版

世界経済は当初の予測以上に力強く回復しているが、その速度は地域ごとに異なっている。近年で最も深刻な景気後退に見舞われた後、経済の回復の動きは確固たるも のとなり、その動きは 2009 年後半には先進国にまで広がりを見せた。2010 年の世界の生 産高は4%上昇すると見込まれ、2009年10月の世界経済見通し(WEO)に比べ 0.75%ポイ ントの上方修正を行った。大半の先進国において、景気回復の動きは過去の水準と比較し て引き続き緩慢なものとなる見込みである一方、新興国及び途上国の多くは、主として好 調な内需に支えられ経済活動は比較的力強いものになると予測される。今後は、回復の動 きが不安定な地域では引き続き景気の下支えを行いつつ、世界の需要の不均衡を解消して いくことが求められる。

主要国・主要地域の経済成長見通しはこのような感じ。

主要国・主要地域 2008 2009 2010 2011
世界 3.0 -0.8 3.9 4.3
先進国 0.5 -3.2 2.1 2.4
米国 0.4 -2.5 2.7 2.4
欧州 0.6 -3.9 1.0 1.6
日本 -1.2 -5.3 1.7 2.2
途上国 6.1 2.1 6.0 6.3
中国 9.6 8.7 10.0 9.7
インド 7.3 5.6 7.7 7.8
ASEAN5 4.7 1.3 4.7 5.3

全般的に、2010年は0.5%から1%くらいの上方修正が行われている。一方、2011年はほとんど修正はされていない。