ギリシャ債務問題

日本がゴールデンウィークだった間に次第に大きくなってきたギリシャの債務問題。ユーロ安と世界全体の株安につながって、問題が大きくなってきている。そんな中、IMFEUギリシャへの支援を決めた。
Press Release: IMF Executive Board Approves €30 Billion Stand-By Arrangement for Greece
IMF Survey: IMF Approves €30 Bln Loan for Greece on Fast Track
この時期になぜギリシャの債務問題が起こったかに関しては、このブログ記事の指摘が面白い。

アメリカとヨーロッパの政策金利の差が開いたときに欧州各国の経済の「実力の差」が露呈し、南欧などの体力の無い国がプレッシャーに晒される

米国と欧州の金利政策ならびに量的緩和政策のアシンメトリー(非対称)こそがギリシャ問題の元凶

個人的にはFRBと同じようにECBも頑張って金融緩和をしていたように見えた。でも、リーマンショック以降「実は大変なのは米国よりも欧州」という指摘はずっとあり、PIGSの中でアイスランドの次にギリシャの問題が出てきたのかなくらいに感じていた。
このNew York Timesの債務マンダラもすごい。
Europe's Web of Debt - Graphic - NYTimes.com
http://graphics8.nytimes.com/images/2010/05/02/weekinreview/02marsh-image/02marsh-image-custom1-v3.gif

追記(5月28日)

FT.comの記事。米国も入れて話を膨らませすぎにも感じるが、資金の流れはこんな風か。

日本語訳はこちら。

追記(6月8日)

7500億ユーロの緊急支援の中身が決まった。財政危機に陥った国を融資するための特別目的基金SPV)設立に4400億ユーロの債券を発行し、市場から調達(各国が保証)するのが柱。