1997年の消費税導入効果

97年の消費税上げ、景気の主たるマイナス要因でなかった=財政審 - Reuters

会合後に会見した大串博志政務官によると、当時の消費税率引き上げは景気に対して主たるマイナス要因ではなかったとする意見が大勢を占め、成長率の低下について不良債権処理問題やアジア通貨危機の影響を指摘する声が多かったという。

とはいっているが、これまでは景気回復の腰を折ってしまい、不良債権問題の深刻化(山一証券長銀拓銀の破綻)に向かってしまったという解釈が普通じゃなかったっけ?
これが当日の資料。議事要旨や議事録はまだ公表されていない。
財政健全化・消費税と マクロ経済活動 
資料を見ると、当時の消費税増税所得税減税とセットだったから等価原理が働いていたんじゃないかと指摘している。でも、今回の場合間違いなく増税だろう。それから、やはり資料を見ても1997年4-6月期の民間消費支出のマイナスがその後の不良債権問題の一段の深刻化のきっかけになったと思うんだけどなあ。アジア経済危機の日本への影響は限定的だったと思う。