経済は損得で理解しろ!
「これまでにない経済学の入門書」と思い、今も手元に置いてある「経済学思考の技術」をさらに普通の人向けに分かりやすく書き直したような本。飯田先生とブルくん、ベアくんの会話で小気味よく読み進むことができる*1。
とはいえ、経済学をそれなりに学んだ人もおっ、と思わせるところが随所にある。1つは一番最初の経済学のABCの部分*2、2つ目はミクロ経済学(オープンシステム)とマクロ経済学(クローズドシステム)、経済学と経営学の違いの説明、3つ目は1970年代の世界と1990年代の日本の経済政策の誤りを成長政策、安定化政策で説明するところ、4つ目は5章のバランスシートの考え方を経済学の話の中に持ち込んだところ、6章はデフレ脱却のための金融政策*3。
世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ! 日頃の疑問からデフレまで
- 作者: 飯田泰之
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/03/12
- メディア: 単行本
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追記
こちらに正誤表が。
『世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ』正誤表
追記2
事務屋稼業さんの読書メモ
だいじなことだけを伝えよう―『経済は損得で理解しろ!』 - 事務屋稼業