経済は損得で理解しろ!

「これまでにない経済学の入門書」と思い、今も手元に置いてある「経済学思考の技術」をさらに普通の人向けに分かりやすく書き直したような本。飯田先生とブルくん、ベアくんの会話で小気味よく読み進むことができる*1
とはいえ、経済学をそれなりに学んだ人もおっ、と思わせるところが随所にある。1つは一番最初の経済学のABCの部分*2、2つ目はミクロ経済学(オープンシステム)とマクロ経済学(クローズドシステム)、経済学と経営学の違いの説明、3つ目は1970年代の世界と1990年代の日本の経済政策の誤りを成長政策、安定化政策で説明するところ、4つ目は5章のバランスシートの考え方を経済学の話の中に持ち込んだところ、6章はデフレ脱却のための金融政策*3

*1:これ、書き下ろしたんだろうか、それとも、口述筆記みたいにしたんだろうか。

*2:Mankiwの10 Principlesを思わせる

*3:これはもうすでにいろんなところで表現されているが