日銀短観

2010年6月実施の胆管の結果が公表されている。
短観(要旨)(2010年6月):日本銀行
短観(概要)2010年6月 第145回 全国企業短期経済観測調査
業況判断DIをまとめるとこのような感じ。ニュースでは代表指標の大企業製造業が2008年6月以来のプラスに転換したことを取り上げたりしているが、その他もDIは上昇傾向。しかし、9月に向けての予測は大企業以外はマイナスで先行きは依然不透明に見える。

20103月DI 20106月DI 20109月予想
大企業製造業 -14 1 3
大企業非製造業 -14 -5 -4
中堅企業製造業 -19 -6 -8
中堅企業非製造業 -21 -13 -14
中小企業製造業 -30 -18 -19
中小企業非製造業 -31 -26 -29
全産業 -24 -15 -16

2009年度は売上高・経常利益ともに前年度比マイナスだったが2010年の見込みではともにプラスが見込まれている(特に経常利益は製造業ではどの企業規模でも50%近いプラス予想)。2010年度の設備投資は大企業は製造業・非製造業とも前年度比プラスだが、その他はマイナスの見込み。雇用人員の過剰感は減少しているけれどもまだ残っている。

追記(7月9日)

相変わらず内部から情報を流して書かせている感じな憶測記事。最近日本経済になぜか楽観的な日銀。展望レポートの内容も上方修正されそうだが、その根拠にこの短観の結果が出てくるんだろう。でも、目下の世界経済の状況、この先、9月にかけての結果は芳しくなかったことを思えば、「フォワードルッキング」な見方をするのであればこんな結果は導き出せないと思うのだが。