2010年5月の経済指標速報
鉱工業生産指数と労働力調査、一般職業紹介状況が発表になった。
鉱工業生産指数
生産は持ち直しの動きで推移
- 今月は、生産、出荷が低下、在庫、在庫率は上昇であった。
- 製造工業生産予測調査によると、6月、7月とも上昇を予測している。
- 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。
生産指数はわずかなマイナス、在庫指数、在庫率指数はプラス。何となく景気は踊り場に差しかかっているように思うのだが、製造工業生産予測調査は6月、7月にプラスの予想が出ていたりすることもあって、エコノミストの判断も分かれている様子。
労働力調査
結果の要約
- 5月の就業者数は6295万人と1年前に比べ47万人減少
- 5月の完全失業者数は347万人と1年前と同数
- 5月の完全失業率(季節調整値)は5.2%となり、前月に比べ0.1ポイント上昇
完全失業率(季節調整値)は上昇したが、就業者数は前月比で26万人増、失業者数は9万人減となっている。ただ、ロイターの記事をみると、15-24歳の失業率が10.5%に上昇し、2003年6月(10.5%)と並ぶ高水準となったとのこと。
一般職業紹介状況
一般職業紹介状況(平成22年5月分)について - 厚生労働省
【ポイント】
新規求人倍率は前月に0.4ポイント上昇していたが、今月は0.5ポイント低下。季節的な要因か。有効求人倍率はじわじわとした回復を続けている。