6月経済指標速報

2010年6月の経済指標が発表になっている。

鉱工業生産指数

生産・出荷・在庫指数速報 平成22年6月分

生産は持ち直しの動きで推移

  • 今月は、生産、出荷が低下、在庫は上昇、在庫率は低下であった。
  • 製造工業生産予測調査によると、7月低下の後、8月は上昇を予測している。
  • 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移しているものの、足踏みの動きもみられる。


2008年7月から2009年1月にかけて低下した生産指数は、2010年4、5月に天井に当たってしまったような感じを受ける。製造工業生産予測調査では、

7月は前月比▲0.2%の低下、8月は同2.0%の上昇であった。7月の低下は、輸送機械工業、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業等により、8月の上昇は、電気機械工業、輸送機械工業、情報通信機械工業等による。

とのことで、8月に上昇が期待されているが、どうなって行くか注視が必要。
ちょっと前には、こういうニュースもあった。4-6月期がヤマだったという風でなければいいんだけど。

消費者物価指数

平成17年基準 消費者物価指数 全国 平成22年6月分

概況
総合指数は平成17年を100として99.7となり,前月と同水準。前年同月比は0.7%の下落となった。
生鮮食品を除く総合指数は99.3となり,前月と同水準。前年同月比は1.0%の下落となった。
食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は97.2となり,前月比は0.1%の下落。前年同月比は1.5%の下落となった。


いつも書いているのと同じだが、総合指数、コア指数は安定、コアコア指数は低下傾向。何だかなあ。
全国コアCPI ‐1.0%、電気・都市ガスの動きで下落率縮小 - Reuters

労働者調査

労働力調査(基本集計)平成22年6月分(速報)

  • 6月の就業者数は6280万人と1年前に比べ20万人減少
  • 6月の完全失業者数は344万人と1年前に比べ4万人減少
  • 6月の完全失業率(季節調整値)は5.3%となり,前月に比べ0.1ポイント上昇


失業者数は前月比3万人の減少。一方、就業者数も15万人減少している。完全失業率(季節調整済)は0.1ポイント上昇して5.3パーセント。

一般職業紹介状況

厚生労働省:一般職業紹介状況(平成22年6月分)について

【ポイント】

  • 平成22年6月の有効求人倍率は0.52倍で、前月に比べて0.02ポイント上昇した。
  • 平成22年6月の新規求人倍率は0.88倍で、前月に比べて0.05ポイント上昇した。


労働力調査はわずかに悪化傾向だが、こちらはわずかに回復傾向。