消費者物価指数・労働力調査・一般職業紹介状況

月末の金曜なので、総務省厚生労働省から経済統計速報値が発表になっている。

2010年7月消費者物価指数

平成17年基準 消費者物価指数 全国 平成22年7月分

概況

  1. 総合指数は平成17年を100として99.2となり,前月比は0.5%の下落。前年同月比は0.9%の下落となった。
  2. 生鮮食品を除く総合指数は99.0となり,前月比は0.3%の下落。前年同月比は1.1%の下落となった。
  3. 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は96.9となり,前月比は0.3%の下落。前年同月比は1.5%の下落となった。


特にコアコア指数は落ちていく一方で、「あーあ」としか言いようがないんだが。4-6月などと比べても指数自体が落ちているのは、さすがにもう高校授業料無効化とか関係ないと思うのだが...。
自分たちが設定した結果(2010年度コア指数で-0.4%)から遠のいていても何もしない、それで何も責任を問われることのない中央銀行って...。
とは言え、今週もじりじりと進んだ円高と株安、菅vs小沢の一騎打ちとなりそうな民主党代表選の中で日銀に対する圧力も強まっている。31日(デフレ脱却国民会議が予定されている)に緊急金融政策会合を開くのではないかとも言われているが、どうなんだろうか?仮に開いたとしても、小出しの政策で「やってますよ」のポーズ、実際にはたいした効果なしというのが今までの行動から予想されるパターンだが。

2010年7月労働力調査速報値

労働力調査(基本集計) 平成22年7月分(速報)

結果の要約

  • 7月の就業者数は6271万人と1年前に比べ1万人増加
  • 7月の完全失業者数は331万人と1年前に比べ28万人減少
  • 7月の完全失業率(季節調整値)は5.2%となり,前月に比べ0.1ポイント低下


前月比で失業率(季節調整済み)は0.1ポイント下がったが、今年の初めから5月までは就業者数は増加傾向だったが、6月、7月と連続して減少している。今後の雇用情勢が気になる。

一般職業紹介状況

厚生労働省:一般職業紹介状況(平成22年7月分)について
全体版 一般職業紹介状況について

【ポイント】

  • 平成22年7月の有効求人倍率は0.53倍で、前月に比べて0.01ポイント上昇した。
  • 平成22年7月の新規求人倍率は0.87倍で、前月に比べて0.01ポイント低下した。


求人数も前月比1.3%増ではあるが、6月(2.7%増)よりも伸びは小さくなっている、一方で求職者は前月比0.6%の減少。労働力調査と同じく、労働市場からの退出が気になる。