リーダーの値打ち

政治家、会社のトップ(しかも歴史のある企業とスタートアップ企業)、それぞれのリーダーに求められるものは違うのかもしれないけど、「自分はこれがやりたい!」というものを持っているというのが必要条件なのかなと思う。この本に書かれているように、日本的組織のゼネラリスト志向、内部のコンセンサス形成にコストをかけるような状況は、やっぱりスピードについていけない。日本の場合、バブル経済崩壊後の経済の停滞が周辺のアジアの急速な経済発展の時代と重なってしまって、これまでの時代と違うゲームの変化(スピード感とか、機能フル装備よりもコスト低下)についていけなかったことが不幸だった。
ちょっと前にNHKスペシャルリーダーはどうやったら出てくるかというような番組をやっていたようだけど、こんなことを討論するくらい意味のないこともないんじゃないかな。
あと、リーダー養成のためのエリート教育みたいな方向もあるだろうけど、やはり「自分は何がやりたいか」という目的がないと意味がなさそう。リーダーのやりたいことを体現するためのマネジメントや技術の専門家をエリート教育するというのはありそうだけど。