僕がアップルで学んだこと

アップルの日本法人、米本社でマネージャーとして働いていた人の書いた、アップルの復活や(アップルだけに限らず、欧米企業での)働き方の本。アップルの復活やアップルの強みを書いた部分では、アメリオを改革を始めた人として一定の評価をしていること、製品だけでなく、組織もシンプル・フラットなこと(その分、個々人が責任を負うシステム)、製品開発の最初のデザイン・コンセプト作りを明確にして製品開発のサイクル全体でのコスト増を防いでいることなどが興味を引いた。
後半部は、アップルは他のシリコンバレーの企業以上に社内政治があり、それに賢くつきあうことが大事と書いてある。でも、ちょっと日本の企業で言う社内政治というよりも、組織の中でおこる日常の問題のことかなと感じた(問題発生時の責任の所在とか、同じようなことができそうな部署の中でどこがイニシアティブを持つのかとか)。これはフラットな組織、個々の責任所在を明確にすることの裏返しなのかもしれない。