日本建替論 100超円の余剰資金を活用せよ

田村氏の100兆円の外貨資産の日銀への売却・日銀資金の発行のアイデア(借金経済から貯蓄活用経済への転換という視点が面白い)、田中先生の震災時の経済学者の活動(特に小泉信三、福田徳三、石橋湛山の3者)に関する小論、巻末の言葉(平時の官僚的な思想、危機の思想)もさることながら、麻木さんの巻頭の言葉が印象的だった。
「国民的議論が必要と言われるものの多くは二項対立の構造になっていて、その他の選択ができなくなっている」
まさにその通りだと感じる。議論を分かりやすくする、分かりやすく報道するという名目で、いつの間にか我々の目に触れる選択肢が決められているのではないか。情報のソースにあたることが以前よりも簡単になっているのだから、自分でそれを確認し、必要なことは声を上げることがやはり重要だと思う。

日本建替論 〔100兆円の余剰資金を動員せよ!〕

日本建替論 〔100兆円の余剰資金を動員せよ!〕