神も仏も大好きな日本人

最近、結構なボリュームの「銃・病原菌・鉄」をずっと読んでいるのだが、ラオスの南部の方に出かけたり、その後のまとめでばたばたしていて、なかなか読み進めない。今日も仕事を進めなければ行けなかったのだが、10時半頃から18時半頃までずっと停電になって仕事ができなくなり、ダラダラと汗をかきながらこの本を読んでしまった。
神仏習合」がこの本の大きなテーマ。それがどんな者であったのかを説明しつつ、明治以降の神仏分離によって多くの日本人が自分たちが無宗教ではないかと感じてしまうに至った理由を説明している。
それから、これは自分はあまり意識しなかったことであるけれど*1、宗教史について述べる本の中で宗教美術について積極的に扱ったとのこと。
この本の最後の方に、明治以降の日本人が自分たちが無宗教ではないかと感じてしまったところに「新宗教」が生まれ、広がる余地があったという下りがあるが、どうしてもこれを思い出さずにはいられなかった。とはいえ、この本に書かれていることについてはすーっと頭に入ってきた。

神も仏も大好きな日本人 (ちくま新書)

神も仏も大好きな日本人 (ちくま新書)

*1:むしろ、この本の書き方が自然だと感じだということだと思う。