銃・病原菌・鉄(上)
今回、ラオスの南部にも持って行き、日本への一時帰国の機内で読み終えた。
スペイン人がインカ帝国を滅ぼしたように、なぜヨーロッパ人が南北アフリカ大陸やアフリカに進出することができたのか、その逆はなかったのか、ということを深く考えていく。ヨーロッパ人がアメリカ大陸やアフリカ大陸に侵攻できたのは「銃・病原菌*1・鉄」を持っていたからだけれど、ではこれらをどうしてヨーロッパ人(を始めとするユーラシア大陸の人たち)は持ち得て、その他の大陸の人は持っていなかったのか。上巻では食料生産と家畜生産の話。
ユーラシア大陸では肥沃三角地帯と中国(の北部・南部)で食料栽培や家畜の飼育が始まったけれど、特に肥沃三角地帯では食料栽培できた品種や家畜の種類が多かったこと、ユーラシア大陸は南北に長く、気候の変化がそれほど大きくないために食料栽培や家畜飼育の技術が伝えやすかった。一方、その他の大陸はユーラシア大陸ほど食料栽培できた品種や家畜の種類が多くなく、南北に長く、しかも途中に砂漠などがあって分断されてしまうために食料栽培や家畜飼育の技術の電波は難しかったことが書いてある。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
- 作者: ジャレド・ダイアモンド,倉骨彰
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2012/02/02
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