さっさと不況を終わらせろ
日本と一日遅れのミャンマーの休日(Union Day)の日に読了。Kindle版を読んだ。
書かれていることのほとんどは米国の状況、少々欧州のことであるが、ここに書かれていること(経済の状況、財政規律確保のための主張、金融緩和に対するネガティブな考え、加えてクルーグマンの提言)はほとんど日本でも見られること、当てはまること。
訳者解説で山形さんも書いているように、クルーグマンは流動性の罠から抜け出すために期待インフレ率に働きかける金融政策を推奨していたけれども、その後財政政策に重点を置くような発言が多くなり、この本では両方とも重要というニュアンスになっている。
では目下の「アベノミクス」についてはどう考えているかというインタビューがこちらにある。
プリンストン大学のクルーグマン教授(Paul Krugman)のインタビューの概要 - Bizプラス キャスターブログ
安倍政権の経済政策は総じてよくやっている。2%のインフレ目標はもうちょっと高くていいけど、前よりずっといい、次期日銀総裁は「中央銀行バンカー」みたいじゃない人、財政出動(補正予算のこと)は必要、緊縮財政に向かうべきではないなどなど。
- 作者: ポール・クルーグマン,山形浩生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
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