本の未来

8月16日に「青空文庫」創設者の富田倫生さんが亡くなった。

その日のうちにこの本が青空文庫に加えられ、ヤンゴンのホテルで「短く語る『本の未来』」ともども読んだ。
「エキスパンドブック」とか「ボイジャー」とか、懐かしい名前だった。ちょうど自分は大学生でMacintosh SE/30やPowerBook520を使い出した頃。MacPowerとかMacLifeとかでエキスパンドブックの記事を読み、エキスパンドブックも何冊か買っていた。あの頃読んでいた記事の中に富田さんの名前もあったのだ。あれから20年経って、いろんな環境が整ってきて、ようやく本の新しい時代が大きく一歩進んだ。
同時に重い病気を抱えながら、これから発売される本だけではなく、これまでに発表されてきた本のために「青空文庫」を立ち上げた富田さんに改めて感謝。「青空」ってそういう気持ちも混めていたんだなと。

追記(9月7日)

富田さんの青空文庫設立の経緯についてもTweetがまとめられている。
富田倫生さん「青空文庫創世記」 - Togetter