スティ−ブ・ジョブズ 1995 ロスト・インタビュー
スティーブ・ジョブズがAppleに復帰する前年の1995年にTVの取材に答えたものを文字に起こしたもの。映画化もされ、その映像の一部もこちらで見ることができる*1。
ここでインタビューに答えるJobsは落ち着いた感じがして、冷静にこれまでのことを振り返っているように見える。その中でも「ほほぅ」と思った言葉はこれ。
アップルに非常に大きなダメージを与えたのは、私が去った後でジョン・スカリーがかかった、ひどく深刻な病だ。私はほかの人たちがその病にかかるのも見てきたけれど、その病とは、すばらしいアイデアが仕事の9割を占めていて、そのアイデアをスタッフに示せば、スタッフは当然作業にとりかかってアイデアが実現すると考えてしまうこと。
問題は、すばらしいアイデアとすばらしい製品の間には、とてつもない職人技の積み重ねが必要だということ。
あと、チームで仕事をするときのエピソード。子供の頃近所に住んでいた、妻に先立たれたおじいさんとの話(不格好な石を研磨機に入れて、翌日ピカピカに磨かれた石を取り出した話)。
経済成長のためにはイノベーションが必要。そのためにはスティーブ・ジョブスみたいな人が…みたいな話があったけど、彼がどんなことを言っているのか(2005年のスタンフォード大でのあいさつやこのインタビュー)はちゃんと知っておいた方がいい。
- 作者: 「スティーブ・ジョブズ1995」MOVIEPROJECT
- 出版社/メーカー: 講談社
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