梅棹忠夫の京都案内

お盆の時期に2年ぶりに家族旅行で京都に行くことになり、京都に行く前に読もうとこの本と「物語 京都の歴史」を手に取ったが、1ヵ月半の日本での時間が終わってナミビアに向かう飛行機の中でようやく読み終えた。
京都の観光地の紹介だけではなく、京ことば、京都に住む人々のことが書かれている。もともとの文章の多くは1950年代、60年代に書かれたものなので、市電が走っていたり、ラオスが王国であったりするのだが、その時代の京都の記録にもなっている。今、ここに書かれていることがどう変わっているか調べたら面白そうにも思う。
京都行きはちょうどお盆になって、清水坂などの有名観光地は外国人も含めた観光客でいっぱいだった。著者は京都が「観光文化都市」のうちの「観光」は取り去るべし、一方で外国に対しては京都はもっと情報発信すべしと書いていたが、現在の京都の観光の様子を知ることができたらどう反応していただろう。