10歳から身につく問い、考え、表現する力
日本とアメリカで学び、アメリカの大学で教えた著者だからこそ書くことができる日本とアメリカの教育の良いところ、悪いところ。
なるほど、と思ったのが、まずは、日本では先取りして新しいことを学ぶ能力を持つ子供でも先に進ませてあげないということ。筆者は「頭脳の減反問題」と言っている。算数で言うと、簡単な問題を不必要に難しく考えさせることに繋がっているということ。
もう一つは抽象化と具体化を行き来するという視点。国語の読解問題なんかはこれに繋がると思っていたが、結局、筆者の言うようにその他の教科(さらにその先の学問)でもこのような視点が必要であると言うこと。それと関連して形式の科学としての数学の重要性。
その他にも勉強のテクニックも含めて様々なヒントがちりばめられている。自分の子供はもう10歳を超え、半ばに入りかかっているが、自由研究を通じた科学的思考や読書感想文の書き方などはいいヒントになりそう。
紙の本を自炊して読んだが、Kindle版も出ているようだ。
10歳から身につく 問い、考え、表現する力 ぼくがイェール大で学び、教えたいこと (NHK出版新書)
- 作者: 斉藤淳
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/07/09
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