数学文章作法

ダッカに向かう途中のバンコクで読了。

自分の考えていることを読み手に伝えるためには、どれだけていねいに文章を準備しなければいけいか

について、それこそていねいに書いてある。数学的な部分を除いても、語句から文、段落、節・章、文章の構造、読者の理解を助けるメタ情報や例示の扱い方、問いかけと答えの出し方、目次と索引の作り方...。この本そのものが「自分の考えていることを読み手に伝えるためには、どれだけていねいに文章を準備しなければいけいか」そのものになっている。
著者の結城さんのTwitterでの言葉を読んでいても感じるが、本当に真摯に物事にあたる人で、文章を書くのが好きなんだということを改めて感じる。「数学ガール」シリーズはまだ読んでいないものもあるけれど、著者の気持ちに寄り添って読んでいきたいと思う。