「昭和天皇実録」の謎を解く

久しぶりに自炊した本を読んだ。読み終わって確認したら、Kindle版も出ていた。
この本を手に取った理由の一つは磯田先生が著者(というか対談者)に入っていたからなのだが、幼少期、青年期だけでその後は半藤一利、保坂正康を中心に御厨貴が参加する構成だったので「なんとなく、いつもの人たちだなあ」と思ってしまった。
対米開戦や終戦への経緯、戦後の戦争責任、象徴天皇、沖縄に対する発言なども面白く読むことができた。例えば、

大本営政府連絡会議が昭和天皇天皇陛下大元帥陛下の使い分けを難しくしていった。国政と統帥の両方に「ノー」と言わない天皇になっていってしまった。

という半藤の指摘とか。でも、『昭和天皇実録』を題材に、この人たちの考えを聞いた、ということかもしれないなあとも思ったが。