ウソを見破る統計学

講談社ブルーバックスシリーズの本を電子書籍で読むのは初めてだけれども、縦書きでこれだけ数式などを書いてあるわけでないのであれば、固定レイアウトじゃなくてもいいのではないかと思うのだが。メモやしおりを置くこともできないし。
統計学入門」の前に実際に統計をどのように使うかということに注力して書かれている。いろんな検定のやり方自体は統計ソフトがやってくれるのだから、どんな風に使うかという所を見せてくれるのはいいと思う。特に第2部の検定や回帰分析の例を見せている部分は実用的、第3部は読み物として面白い。
ただ、15章の株価の分布はどうなんだろうか。経済学を知っているものから見ると、典型的な「ミクロ脳」な感じ。これを突き詰めていくと、袋小路に入っていきそうな感じがする。行動ファイナンスってそういう所に行っているんじゃないのかな。