辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術

ジンバブエに仕事に向かう途中、ヨハネスブルグに向かう機中で読了。
雑誌の連載をまとめたものなので、一つ一つの話のまとまりは小さく、息抜きの読書にちょうどいい。なるほどと思ったのは、

  • 敬語をうまく省いて職場の同僚などとの関係を知覚すること
  • 「わびる」は謝罪ではなく、相手を思うこと
  • 否定的なことを言う場合、形容詞ではなく、動詞を使えば客観的な表現になる
  • 読者から批判も指摘も来ない辞書は寂しい
  • 辞書はある表現が、正しい、正しくないを決めるのではなく、読み手が判断する材料を与えたい(これは辞書編纂者としての著者の強い思い)

という部分。