知的生産の技術とセンス 知の巨人・梅棹忠夫に学ぶ情報活用術

梅棹忠夫の「知的生産の技術」をはじめとする彼の著作に描かれている情報の収集・蓄積・活用の方法をヒントに、それを今の時代にデジタルツールを使って行うためにはどうすればよいか、について書かれた本。この本に書かれている「巨人の肩に乗って」先人の情報に新しい価値を付け足していくプロセスを実行している。

この本を読みながら、「そういえばそうだった」と思ったのが、収集した情報にフラグをつけるということ。自分もEvernoteにブックマークしたり、スクラップしたり、それからTwitterでツイートしたりしているけれど、情報にフラグをつけるということを忘れがち。できるだけフラグをつけておかないと、情報を貯めること自体で満足して終わり、ということになってしまう。

加えて、その時の情報のフラグのつけ方で、自分にとっての発見、その情報の自分にとっての意味を重視するというのは、この本の大きなメッセージで、「知的生産の技術」に加える新しい価値だと思う。そのような自分にとっての意味というフィルターで情報発信していけばよいというのは、情報発信の敷居を下げてくれる言葉だなあと思う。

それから、一時的な情報とストックしておく情報だけれども、今のところ自分は時々情報の在庫整理をするしかないかなと思っている。そうすることが自分がどんな情報を蓄積しているかの確認や情報フラグの整理にもにもなるんじゃないかと思っている。