いちえふ

普段、コミックはほとんど買うことはないのだけれど、

専門とは少し離れますが、がちで一つ選ぶなら「いちえふ」を選ぶと思います。第一級のルポルタージュだと思っています。

という神戸大木村先生のTweetを見て、Kindle版3冊を買い、バングラデシュの出張中に読み始め、一気に読み終えた。

最近読み終えたばかりの「福島第一原発収束作業日記」も貴重な記録だと思ったが、こちらはやっぱり図で訴えてくるものがあり、状況がもう一段わかりやすい。

福島第一原発収束作業日記」のハッピーさんはもともと福島第一原発で働いていた人で、2011年3月11日の東日本震災、その後の事故から話が始まり(Twitterのツイートは3月20日から)、2013年3月までのことが書かれているが、こちらは2012年5月に収束作業のための下請会社(実際には6次下請け!)に入るところから2015年9月までの状況がカバーされている。実際に作業をしつつ、これだけの情報を記憶し、コミックにするということに本当に感嘆の言葉しかない。

2015年9月以降も福島第一原発の収束作業の情報はたびたび出てきているし、「いちえふ」で書かれている世界よりも、一段前に進んでいることがわかる。