すごい家電 いちばん身近な最先端技術
1月下旬に読み出し、ジンバブエに向かう機中で読み終えた。
洗濯機、冷蔵庫、掃除機、電子レンジ、炊飯器、テレビ、ビデオレコーダー/ブルーレイディスク、デジタルカメラ/ビデオカメラ、エアコン、照明、電動シェーバー、マッサージチェア、トイレ、電気給湯器(エコキュート)、電池、太陽電池、HEMSの17種類の家電の動く原理とか設計・製造する上での工夫などをまとめた本。これだけの家電をまとめてヒアリングできるパナソニックはやはり大したものだと思うけれど、気がつけば、他にはこれだけの分野をまとめて生産・販売している会社は、日本にはないようにも思う。個々の製品を生産・販売している会社にことを思い出しても、ずいぶん会社の数が減ってしまった。
ケータイの「ガラパゴス化」の源泉は家電にあったように思う。価格を下げないように新しい機能(価値)を付け加えていく。結果、使わない機能がたくさんついて、操作もしにくくなる。ケータイの場合は世界で一定数のマーケットを取れなかった結果、ほとんどの会社はもう生産しなくなってしまったが、家電はこの先どうなっていくだろう。著者は、
今後の家電が進化していくには、「コントロールする」要素を、よりムダのない生活だけでなく、「より楽しい」「より潤いのある」生活を生み出すために活かしていくという考え方が必要です。
と書いていて、そちらの方向の発展にも関心はあるけれど、一方で上に書いたことが気になった。
- 作者: 西田宗千佳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 新書
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