Qatar Economy by IMF Consultation Report

カタール経済については、今年の2月にカタール政府の統計を元に書いていたが、今年の1月にIMFArticle IV Consultation Report出していたので、その数字をチェックしてみる。

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グラフを見て、カタール政府の統計(Annual Abstract)との最も大きな違いは、2001年から2003年までの経済成長率が書き換えられたこと。カタール政府の統計では、2001年と2003年の経済成長率が低く、2002年の経済成長率が高かったが、IMFの数値では2002年の経済成長率は低く、前後の経済成長率は高くなった。これはどういう判断があったんだろう。一方で、2004年の異常に高い経済成長率は程度は収まったがそのまま。
IMFのレポートでは、2012年までのGDP成長率、CPI上昇率も予測している。GDP成長率は2010年まで12パーセント程度の成長を続ける予測。この先4、5年でLNGの輸出量が3倍程度2倍以上*1になるので理解できる予測。CPI上昇率は2007年の12パーセントをピークに徐々に下がっていくと考えているが、これはよく分からない。世界的なドル安基調が変わって、ドルに連動しているカタールの輸入物価が下がってくるとうことかも知れないが、一方で経済成長のイケイケな感じは続くだろうし...。

*1:2007年の3000万トンから2012年の7700万トンへ。