2010年9月経済統計

10月も月末。9月の経済統計速報値が発表されている。

鉱工業生産指数

生産・出荷・在庫指数速報 平成22年9月分

生産は弱含み傾向

  • 今月は、生産、出荷が低下、在庫、在庫率は上昇であった。
  • 製造工業生産予測調査によると、10月低下の後、11月は上昇を予測している。
  • 総じてみれば、生産は弱含み傾向にある。

2010年9月の鉱工業生産指数
生産指数は6月からの連続した低下が続いている。しかも前月比の下落幅はマイナス1.9%で昨年7月以降では最大。

消費者物価指数

平成17年度基準 消費者物価指数 全国 平成22年9月分

概況

  1. 総合指数は平成17年を100として99.8となり,前月比は0.3%の上昇。前年同月比は0.6%の下落となった。
  2. 生鮮食品を除く総合指数は99.1となり,前月と同水準。前年同月比は1.1%の下落となった。
  3. 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は97.1となり,前月比は0.1%の上昇。前年同月比は1.5%の下落となった。

2010年9月の消費者物価指数
前月比では総合指数は上昇、コア指数とコアコア指数は横ばい。

労働力調査

労働力調査(基本集計)平成22年9月分(速報)

結果の要約

  • 9月の就業者数は6309万人と1年前に比べ14万人増加
  • 9月の完全失業者数は340万人と1年前に比べ23万人減少
  • 9月の完全失業率(季節調整値)は5.0%となり,前月に比べ0.1ポイント低下

2010年9月の労働力調査
就業者数は前月比31万人の増加、失業者数は前月比3万人の増加。

一般職業紹介状況

厚生労働省:一般職業紹介状況(平成22年9月分)について

【ポイント】

  • 平成22年9月の有効求人倍率は0.55倍で、前月に比べて0.01ポイント上昇。
  • 平成22年9月の新規求人倍率は0.91倍で、前月に比べて0.03ポイント上昇。

2010年9月の一般職業紹介状況
有効求人倍率、新規有効倍率ともじわじわと回復傾向は続いている。


特に鉱工業生産指数の下落幅の大きさ、この先の見通しについてはインパクトが大きかった。しかもFRBが追加金融緩和をし、日銀が何もしないという見通しの中でますます円高が進み...。