2014-01-01から1年間の記事一覧

辞書を編む

「舟を編む」をビデオで見て、学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方を読んだので、次はこれを読まなければと読んでみた。 筆者の辞書に対する愛情、とりわけ三省堂国語辞典に対する愛情に溢れた本。辞書がどんな過程で作られているか、小型辞典が携帯性…

全面改定 超簡単 お金の運用術

3月に入ってなかなか本を読み進められなかった。週末にちびちび読んでようやく読み終えた一冊。 山崎さんを知ったのはJMMのメールマガジンだったと思う。リフレ派を「声のでるゴキブリ」と命名されたのもその頃だったろうか。 でもその後、リフレの考え方に…

リーダーにカリスマ性はいらない

赤井さんはTwitterでリフレな人たちをフォローしているうちにいつの間にかお知り合いになった。学部は違うけれど出身大学も重なっていてシンパシーを感じるし、個々の企業や組織の比較的マイクロな分野の専門家でありながら、マクロ経済の重要性も認識してい…

この世で一番おもしろい統計学

「この世で一番おもしろいミクロ経済学」、「この世で一番おもしろいマクロ経済学」に引き続く三匹目のどじょうを狙った本。ストーリーを書く部分での著者は代わっているけれども*1、その試みはうまくいっていると思う。 というのも、訳者の山形さんが「訳者…

夜の経済学

1月から2月にかけて、時間をかけて読んだ。 フーゾク、ワリキリ、生活保護、流言・デマなど、著者の二人がこれまでにも取り上げてきたテーマについて数字で語っている本。それぞれの分析の過程も書かれているので、統計分析の勉強にも使えそう。 興味深かっ…

学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方

家族が持っていた紙の本をペラペラとめくる程度に読んでいたけれど、Kindle版が出たので勝手じっくりと読んでみた。ヨハネスブルグに向かう途中で読了。 国語辞典に対する著者の愛が溢れている。それぞれの辞書の特徴付けと、その組み合わせの2冊持ちの提案…

幸せになる力

久しぶりに紙の本を読んだ。健康診断の待ち時間と北京に向かう途中の機内で読了。 小学生6年生から中学生、高校生から大学生、子供をもつ大人の3つの層に向けて、5つの力について説明している。多くは子供たちに語りかけるように優しく、時には子供を持つ親…

NHK 100分de名著 世阿弥『風姿花伝』

番組での土屋先生のお話が面白かったので、手に取ってみた。テキストを読んでみると、テレビ番組の説明とはずいぶん違う感じで2度楽しめた。例えば、「安宅」に出てくる稚児の意味とか、能を年功序列の時代から競争の始まった時代の芸術を捉えてイノベーショ…

フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人

今回のミャンマー出張に向かう機内と首都ネピドーでの週末で読んだ。どんな食事をとるか選択することは一種の政治であること、日本人にとっては食が一つの大きなアイデンティティーであったけれど、それが二極分化しつつあることを説明し、現在の日本人の食…

戦国大名の城を読む

読み始める前は、以前に聞いたSession 22の印象もあって、お城好きの女性の軽い本かなと思ったが、なかなかしっかりした本だった。 公園として整備されている城郭や、天守が現存している12の城だけじゃなくて戦国時代の山城なんかも扱い、かつその作りを事細…

若者を見殺しにする日本経済

いつもながらの切れ味のよさ(別の言い方をすれば、身も蓋もない書き方)で若者のために取るべき経済政策について論じている。でもこれは、若者のためだけじゃなく、既得権益と闘う経済政策でもある。まず重要なのは持続的な経済成長を続けること。その下で…

古地図でめぐる 今昔 東京さんぽガイド

昨年11月から読みかけだった本、最初から読み直して2014年最初に読了。 荻窪圭さんといえば、確か工学社の「I/O(アイ・オー)」の記事を書いていたような気がする。それがデジカメの記事をよく見るようになり、古道の本もいくつか出されている。タモリクラ…